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うるふろぐ せぶん

あいろーど中国 第7部

あいろーど中国 第7部_d0019405_21515073.gif
ごぶさたですー。
ほったらかしすぎてレッドクリフの話題が出る季節までひっぱってしまいましたので
諸葛亮のかっこうでおわびもうしあげます。


さて、前回のお話は本人でさえもうおぼえておりません。
たしか現地の人に最後の食事会に誘われたところだったと思うんだけど・・・。

たぶん次回が最終回になると思うから、もうちょっとだけ付き合ってください!

本人としては面白いと思っている前回のお話はこちら





トレイシー、ウェンディ、えなり君(ヘンリー)が連れてきてくれたこのショッピングモールは








大 模 倣 品 マ ー ケ ッ ト





だったのである。

フロアは3Fまであり
1Fは衣服、バッグなどの店、
2Fは時計やiPod、DVDやゲームソフトの海賊版
3Fは貴金属
となっている。

しかしトレイシー、なんだってこんなところに連れてきたんだ?
などとはとても聞けない。

おそらくトレイシーも模倣品や海賊版のモールだということは知っているのだろう。
日本人は、知っていながらあえて模倣品を買ったり(ネタ、あるいは本気で)、
海賊版などは価格的に断然得だからと人気商品でもあったりする。
その辺を見越して連れてきてくれたのだろう、きっと。

しかし藍狼さんはこの手の店があまり好きではない。
模倣王国である中国の根性はもともと気に入っていないし、せっかく中国まできたのだ、
もっと中国らしきものを記念に買って帰りたい。
まぁ模倣品こそが現在の中国らしさをもっとも表しているのだが・・・。

ゲームソフトの海賊版は少し気になってはいた。
DSやPSP用のひとつのメディアの中に、何タイトルもソフトが入っているんだからお得だ。
しかしなんだろう。ソフト1本分よりも安い価格で、何タイトルも手に入るというのは、
逆に1タイトルずつへの愛情がうすれ、結果的に一つも遊ばない気がしたのだ。
それよりも、むしろ高い金を払って一つのソフトを買ったほうが、後ろめたさも無いし
せっかく買ったんだから的に意地でもクリアするモチベーションも発生する。

おっと話が脱線した。
とにかくほとんどの店を素通りする結果になった。
しかし鬱陶しいのはこの模倣品店の店員達だ。

店員A「トモダチートモダチー」
店員B「トケイー、バッグー、欲シイデショー?」

こやつら日本語を使う。
いかにここに訪れる日本人が多いかが計り知れる。
本気かネタかは知らないが、こんなインチキ商品を買う日本人がいるから
模倣品がなくならないんじゃないのか?

しつこい勧誘はつづく

店員C「トモダチー、バッグ買ウー」

だから友達じゃねえっての。

店員D「トケイアルヨ、ミルダケミルダケ」

! ! ! 

こいつ!


藍「んだよ、はなせって!」

藍狼さんつい乱暴な日本語を使ってしまった。
10代そこそこと思われる少年に袖口をつかまれたのだ。やたらフレンドリーに。
しつこい勧誘はまぁこういう場所での文化だから許されるが、接触はまずいだろう。
頼む、自分のペースで見たいのだ。ほっといてくれ。この辺はB型だなぁと自分の血液に感心する。

結局このモールでは、藍狼夫人のためにストールを買った。
なかなかいい感じのストールが目に付いていたので、ずっと見ていたらトレイシーが、

ト「Oh… It’s good.」
藍「Yes, I think so.」
ウ「For your wife?」
藍「Yes!」(Yesしか言えない悲しき藍狼さんの英語力)

みたいな感じで女性陣がノリノリになり、3000円のところを1800円まで値切ってくれた。
値切りも中国の文化らしいが、藍狼さんは性に合わない。
文化とはいいつつも、店のおばちゃんは泣きそうだった。きっと赤字なのだろう。トレイシー強し。

さて、最後のおごりになるであろう今回の食事は、
中国出張で一番豪華なレストランとなった。上海だもの、当然だ。
円卓が50個くらいあろうかという大きなフロアが2つもある。
入り口にはかわいい女のコが4,5人並んで待っており、客をテーブルまでエスコートしてくれる。

全「乾杯!」

最後の食事とあって、皆和気藹々と食事を楽しんだ。

藍狼のとなりに座ったウェンディは日本の月9ドラマを見るのが好きで、
キムタクとかSMAPとかよく知っていた。
会話は、英語でなんとか成り立つ。藍狼はしどろもどろだが、ウェンディは堪能。
さらに日本語も勉強中だそうで、たいしたもんだ。

25歳とかその程度だと思うが、若いのに良くやっていると思う。
結婚もしているらしいが、ダンナや子供の事など、あまりプライベートな事は聞かなかった。
だってまだ会って2日ですもの。

中国は現在一人っ子政策が講じられているわけだが、この効果として、子供が結婚して
孫が生まれると、孫の面倒は祖父母が見ることになる。
子供を作った親は基本的に祖父母に世話を任せる事ができ、仕事に専念できるらしい。
日本では核家族化が進み、一つの家庭の負担が大きい事が問題だが、
中国は一人っ子政策のおかげで核家族が少ない。

ただこの政策にもそれなりに問題があるわけで、
両親、祖父母に育てられることになる子供達は、非常に恵まれた環境で育てられるわけで、
非常にあまったれた人間になりがちという話がある。
皮肉を込めて、「小皇帝」などという言葉も誕生したほどだ。
ただし、この小皇帝達が中国の現在を支える中心的世代でもある。
裕福な環境は、高学歴な人物をつくりあげたそうなのだ。なるほど。

目の前にいるウェンディもまさにその世代。
決して甘ったれなどとは思わないが、なるほどその英語力に裏付けされる学歴を持っているのだろう。
中国も理由はどうあれ少子高齢化が迫ってきているわけで、今のうちに小皇帝も稼いでおかなければ
ならないというのもある。必死だろう。

ト「藍狼さん、それ食べてみてください、おいしいですよ」

円卓が回って、なにやら赤い色のスープが入ったナベが回ってきた。うわ、辛そう。

藍「辛いのはちょっと・・・。」
ト「そんなに辛くないと思いますよ、おいしいですから^^」

辛い味が苦手ではなく、のどが弱いので、辛いものをたべるとほぼむせる。それがイヤなのだが。。
仕方ない、食べるか。

藍「ゲフッ ア゙ァァァァ 辛っ!」

だから言ったのに・・・。
しかしこの辺は雰囲気がなごむので特別突っ込まなかったが、

ト「そんなに辛いのかしら」

とトレイシーも食べてみる。

ト「Oh, It’s very hot!」

ほら言った事!
しかしそれにしてもトレイシーは取締役の割には腰が低い。
送迎の車も自分で運転するし、なにしろ小柄だから貫禄もそれほどない。
しかしいざマーケットの話題をさせればマシンガントークになるのだから
さすが取締役と言ったところである。

藍「〇〇さん(代理店さんの名前)、トレイシーって一体いまいくつなんですか?」
代「確か僕の一つ年上なので39歳くらいだと思いますよ。」

まぁたしかにそれくらいの見た目ではあるが、39で取締役という意味では驚きだ。

藍「トレイシーってなんかいいですよね、小柄でかわいらしくてほのぼのした感じが」
代「だまされちゃいけません藍狼さん!こういう席だからこそニコニコしていますが、
いざ仕事となると厳しいですよあのひと。この食事終わったら打ち合わせですし;;」
藍「そうなんですか;;」
代「いつもしぼられてます・・・;;」

どんまい代理店さん。
だけどなんだかんだで楽しそうに仕事しているので安心した。
代理店さんも英語を話せるのだが、どうも無理やり身につけたらしい。
なので決して流暢ではないのだが、「通じる英語」を独学で叩き込んだ感じ。
藍狼さんも英語圏にポイっと捨てられたらしゃべれるようになるだろうか。
ちょっとそんな人生もアリかな、と思ってみたり。

食事もおわったので、ホテルまで送ってもらったのだが、トレイシーの指示で
えなり君(ヘンリー)が上海の町を案内してくれるということになった。

どうやら本当のところは、
「私(トレイシー)と代理店さんで打ち合わせすっから時間つぶして来い」とのことらしい。

え「じゃあ行きましょう。日本でいうとこの渋谷みたいなところを案内しますよb」

タクシーに乗り込み、上海の街へ繰り出した。

そして藍狼さんはこのあと、最後にして最大のピンチを迎えることになる。

次回、ついに中国編完結。
by airoumaple | 2008-11-06 21:58 | あいろーど

「びすた」っていうのがいけなかったんだよ、このできそこないOSの名前にあやかっちゃったからさ
by airoumaple

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